季節風について
 フィリピンの気候は熱帯海洋性らしいのですが、日本から来るといつでも暑い!という印象が強いです。特に冬場でもフィリピンの空港に到着して飛行機から降りたら感じる何とも言えない匂いと湿った熱気!まあ東南アジアの国々で感じるモノと似てはいますが・・・・しかしこんなフィリピンでも大まかに乾季と雨季に分けることが出来ます。いろんな説はあるようですが、乾季はクールドライとホットドライに分けている場合もあるようです。
 ハバガット(Habagat)と呼ばれる南西方向から熱く湿った風が、地域や年によって違いはあるモノの5月中旬~11月中旬まで吹きます。
 フィリピン東の海上で発生した台風がこの風に乗って日本へ向かうようなのですが、日本へは行かずそのまま西に進路を取る場合はハバガットが弱いのか?フィリピン国内でも差ほど暑くならないようです。
 ハバガットが猛威を振るうとフィリピン各地で台風や大雨による洪水などの被害をもたらすようです。
 アミハン(Amihan)と呼ばれる北東方向から冷たく乾いた風が、こちらも地域や年によって違いはあるモノの11月中旬~5月中旬まで吹きます。
 この風が吹くシーズンになると湿度も低く気温も差ほど上昇しませんので、涼しく過ごし易い時期になります。 山間部など場所によっては深夜や早朝に10℃を下回ることもあるくらいです。
 ハバガットが吹き荒れると添付画像のような台風や洪水の災害に見舞われるのですが、11月中旬以降になるとアミハンが吹き出し始めるので、台風や洪水被害の地域は次第にフィリピン南部に移動するようです。
 昨年レイテ島などで猛威を振るった台風30号(フィリピン名ヨランダ=Yolanda)も平成25年11月4日発生(レイテなどに被害をもたらした11月8日)でしたので、フィリピン中部に被害が出たということになります。 毎年11月中旬から下旬、また12月初旬に発生する台風のほとんどがフィリピン南部のミンダナオ島などに被害をもたらしているようです。
 珍しいことなのですが、2014年1月3日にはアミハンの影響なのでしょうね~ミンダナオ島にあるアポ山(Mt. Apo 標高2954M)で冠雪があったそうです。
 フィリピンへ来られる方で観光!ということでしたらお勧めは乾季ですね! マリンレジャーならホットドライシーズンである3月中旬~5月中旬がベストだと思います。 ライステラスなどの山間部へ行かれるのでしたら雨季だけは避けてください。 道中土砂崩れなどかなり危険がありますので雨季だと「行ったけど陸の孤島になってしまった!マニラに戻れない!」くらいだったら良いのですが、最悪バスの転落事故に!なんていうこともありますし、道がぬかるんで歩きにくいですよ~

 雨季だからと言っても連日一日中雨!ということはほとんどありません。日本の気象ニュースなどでは「雷雨」なんて書かれているようですが、夕方など一時的に降るくらいが多いですし、以前はメトロマニラでも「今日はメチャクチャ暑いなぁ~」っと感じると夕方には決まって夕立が降るっていうことがありました。まだミンダナオ島やビサヤ諸島ではそのような傾向にあるようです。 日本でも昭和40年代くらいまでって夏に午前中から午後にかけて暑い!っという日に限って夕方夕立!ってよくありましたよね?やはりエアコンなどの使用が増えて風の流れが変わってきたからでしょうか?

 細かく言えばここメトロマニラでも気流が3つくらいあるようで、マニラでは晴れていたのにパサイ市では大雨!だったり、カロオカンでは晴れていたのにマニラでは大雨!というような感じで、メトロマニラ北部から南部までで東西方向に吹く風が3つあるようです。

突然の大雨になるとお金は無いはずなのに空車のタクシーを見つけるのに苦労しますし、バスなどの乗り物は満車になります。

特に雨季の移動には注意が必要ですね!
inserted by FC2 system